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次から次へと悩みがやってきて未来が見えない。
今までこれが正解だと思ってやってきたが結果が出ない。
これまでの自分のやり方が何もかもが間違っているのでは?という考えに行き着き足がすくむ。一歩が踏み出せない。
全部私のことだな〜と思い読んでいて震えた。感情が揺さぶられ涙が出た。
何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。
幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さをなくしていく。(P436 )
何かに拘ることも、幸せに拘ることも、心当たりがありすぎる。
今自分が不調と感じるのは「拘りすぎているから」と置き換えられるかもしれない。
都の友達がまるで都の心の中にいる両極の考えが擬人化して出てきたようだ。
どちらの考えも頷ける、ただ友達の意見として客観視することで自分がどちらの考え方をしたいか選ぶことが出来る。
読了後の感想は人それぞれだと思う。自分のことを写してくれる鏡のような小説。
私は
もっと自分の行動に責任を持つ
人(夫)がこう言ったからこうした、ではなく私が決定したという意識を持つ
自分が選び、行動したのであれば結果は拘るポイントではない。なぜならば幸せには関係ないから
今いる沼から片足抜け出すことができた。
また沼にはまるだろう。その時は何度でも読みたい。
20代前半のとき恋愛中毒を読んで、はぁ〜恋愛って狂気的な一面があるよねぇなんで感想でした。このときも山本文緒さんってすごいと思いましたが、「自転しながら公転する」が私は一番好きです。
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